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2024年2月16日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
令和5年度 学校評価
7月と12月に「学校評価アンケート」を実施しました。このアンケートの目的は,開かれた信頼される学校づくりの推進に向けて,今後の教育活動をより良きものにするためです。ご協力下さいました、保護者の皆様ありがとうございました。このアンケート結果を分析し,来年度の方向性を探りました。

項目は次の5つの視点から設けました。
(1)学校経営に関わっての設問 …… No. 1~No. 5
(2)教科指導に関わっての設問 …… No. 6~No.10
(3)生徒指導に関わっての設問 …… No.11~No.15
(4)特別活動に関わっての設問 …… No.16~No.18

<アンケート項目>
1 学校生活は楽しい。
2 目標を持って学校生活を送っている。
3 学校は情報の適切な管理と発信に努めている。
4 地域の環境や人材を教育活動に活かしている。
5 本校の施設・設備は安全性が確保されている。
6 授業は分かりやすい。
7 先生は意欲的に授業に取り組めるよう工夫をしている。
8 相手の話を聞き,自分なりの考えを発表できる。
9 先生は学習面で公平に評価している。
10 計画的に家庭学習をしている。
11 あいさつは良くできている。
12 先生は相談ごとにていねいに応じてくれている。
13 先生は不登校やいじめなどの問題を解消しようとしている。
14 人としての生き方を考えることで,豊かな心が育っている。
15 先生はあなたことを理解してくれている。
16 環境美化に取り組んでいる。
17 委員会や学園祭などの生徒会活動は充実している。
18 部活動を積極的におこなっている。(外部活動でもよい)

各項目ごとの考察

(1)学校経営に関わっての設問について(No. 1 ~ No. 5)
○どの項目も,肯定的なプラス評価がほとんどであり,高い数値が出ています。
○「1,生徒は学校生活を楽しんでいる」に関しては,9割以上が+評価であり,その中でも6割以上の生徒が「そう思う」と答えている。普段の仲間との落ち着いた生活をはじめ,授業や部活,行事などの取り組みから得られる充実感などが考えられます。しかし,数名の生徒,保護者から楽しめていないという評価がありました。一人一人の生徒に対して,継続してコミュニケーションを積極的にとり,思いに寄り添りった指導をしていきたいです。
○「2,生徒は目標を持って学校生活を送っている」に関しては,8割以上が+評価でした。しかし,-評価が生徒で13%,保護者で17%います。学習・生活・部活・行事において,一人一人の生徒に自分のやりがいや目標,集団の中での役割などを考えさせたいです。また,キャリア教育も充実させ,将来への希望や目標を待たせたいです。
○「3,学校は家庭に連絡や情報提供をていねいに行っている」に関しては,今年度も必要に応じて,通信や文書など安心メールで家庭に配信しました。台風等による下校や授業変更等の連絡もなるべく早く,確実に伝わる内容をメールにて保護者に周知できるようにしたいです。
○「4,学校は地域の環境や人材を教育活動に活かしている」に関しては,本校では,職業講話をはじめ,部活動の外部コーチ(9名)など多くの方に協力をしていただいています。また,今年度は伝統である合唱に関して外部講師を数回にわたって招聘し指導していただいた。来年度はコミュニティースクールにおいて,地域人材活用の幅を広げていきたいです。

(2)教科指導に関わっての設問について(No. 6 ~ No.10)
○家庭学習の手だて以外は,どの項目も8割以上+評価であり,教師の教材研究と授業準備,校内研究での成果と生徒の学習に取り組む姿勢からこのような結果になっていると思われます。
○「6,先生は分かりやすい授業に努めている」や「7,先生は意欲的に授業に取り組むよう工夫している」に関しては,生徒の「そう思う」の回答率が60%で,+評価は90%以上でした。授業においては,県から提示されている授業改善「山梨スタンダード」に沿って,教師が授業準備に多くの時間をかけ,丁寧に授業実践しています。しかし,苦手な生徒への意欲の喚起と基礎基本の定着を図ることは今年度も課題です。個々の生徒の課題を明確にして,粘り強く指導していきたいです。また,校内研究や各教科部会等でも対策を考えていく必要があります。
○「8,生徒は相手の話を聞き,自分なりの考えを発表できる。」に関して,今まで課題だった項目でしたが,80%以上が+評価でした。5類になり,コロナでの活動制限がなくなり,授業や学活等で話合い等の言語活動を積極的に仕組んでいる成果だと思います。来年度も継続していきたいです。
○「9,先生は学習面で公正に評価している」に関しては,90%以上が+評価でしたが,保護者の「そう思う」とは32%でした。学校では,評価規準に沿って,いろいろな方法や角度から公平・公正な評価を心掛け,実施しています。評価に対する根拠などを生徒・保護者に普段から丁寧に説明を行い,理解が深められるようにしていきたいと思います。その中で保護者の意見欄にもありましたが,特に「主体的に学習に取り組む態度」に関しての評価法は,どのようにしているのか,根拠をより丁寧に説明する必要があると思います。
○「10,先生は家庭学習の手だてをしている」に関しては,教師は9割が+評価であるのに対して,生徒・保護者の-評価が3割以上あり,今年も学習面での本校の課題であると思います。学校は課題や自主学習ノートの取り組みも行っていますが,目標を設定し,机に向かって学習の時間を生み出す手立てや個々に適した学習内容・学習方法を共に考え,指導していく必要があります。また,学校と家庭との連携を図り,協力を得ながら共に生徒へ支援をしていくことが大切であると思います。しかし,課題が多く,負担に感じている生徒もいて,保護者から心配の声を聞かれます。個々の生徒の状況に応じた対応も考える必要もあります。

(3)生徒指導に関わっての設問について(No. 11 ~ No.15)
○いじめや不登校など日々の生徒指導に関わるところで,挨拶以外どの項目においても9割以上の+評価でした。
○「11,生徒のあいさつはよくできている」に関しては,今年度も教師側と生徒・保護者側とで評価にずれが見られました。本校では,あいさつは伝統となっていますが,昨年度の生徒総会から「伝統と言えるまでにはなっていないのでは」という意見があり,今年度は,生徒会や伝統推進委員会が中心となり,全校で意識して取り組みました。その結果,昨年度より挨拶の向上が見られました。しかし,12月に行われた後期生徒総会では,「まだまだ,生徒自ら自然に挨拶ができていないのでは」という前向きな意見が出され,再度全校で目指すベき理想の挨拶について話し合いました。今後もこのような生徒たちの取り組みを大切にしつつ,あいさつの意味を考えさせ,授業や部活動などあらゆる場面で積極的に指導をしていき,全生徒が自信をもって伝統と言える挨拶を目指していきたいです。
○「12,先生は生徒や保護者の相談にていねいに応じている」に関しては,90%以上の+評価でした。しかし,「そう思う」の回答率が教師と  保護者とのずれがあります。保護者の思いにまだ応じきれていない面があるのではないかと思います。生徒や保護者の思いや期待を大切にしながら対応できるよう学校全体で努力していきたいです。
○「13,先生は不登校やいじめなどの問題解決に努めている」に関しては,90%以上の+評価でした。しかし,生徒と保護者で8%の方が否定的な評価でした。すべての生徒や保護者が安心して生活できる学校を目指すことが大切だと思います。今後も継続して全員が居心地のよい学級づくりを目指すことと全職員で「予防教育・早期発見・初期対応・組織対応・再発防止」について再度確認し,常にベストな指導ができるように学校体制として努めていきたいです。
○「14,先生は人としての生き方を考えさせ豊かな心を育てようとしている」に関しては,生徒7%,保護者9%の方が否定的な評価でした。保護者の「そう思う」の回答率も低い結果でした。また,保護者の意見欄には教師の言動について,心配する意見もありました。教師一人一人が自分自身を振り返り,生徒,保護者,地域から信頼される言動を心掛けること。そして,教育活動全体を通して,生徒に豊かな心が育つような教育実践を全職員でおこなっていきたいと思います。
○「15,先生は生徒のことを理解している。」に関しては,否定的な評価が生徒,保護者とも10%弱ありました。保護者と教師も「そう思う」と回答しているのは3割弱でした。普段からのコミュニケーションを基本に,生徒の変化に敏感になり,気になったら常に声をかけていくことや多方面から生徒の思いをくみ取っていくことを継続していきたい。また,生徒から悩みや相談をしやすい関係を築くことも大切であると思います。そして,教師間や教師と保護者との情報共有など連携を大切にしながら,生徒理解に努めていきたいです。

(4)特別活動に関わっての設問について(No. 16 ~ No.18)
○どの項目も概ね良好と分析できます。
○「16,生徒は環境美化に取り組んでいる」に関して,教師の見立てで2割の生徒が-評価です。 ほとんどの生徒が積極的に清掃を行っていますが,言われないとしっかり清掃ができない生徒がいます。日頃から奉仕の心をもっと育てていきたいと感じています。 
○「17,学園祭などの生徒会活動は充実している」に関して,若草祭や合唱発表会の行事では,生徒会役員や学年委員会,3年生を中心にリーダーシップを発揮して,今年度も大きな成果を残しました。また,委員会活動でも,日々の生活の向上も意識して取り組み安定した学校生活が送られています。今後も生徒の主体的な活動となり,自治の力の育成や生徒同士の関係づくりの場になるよう全職員で指導していきたいと思います。
○「18,生徒は部活動を積極的におこなっている」に関して,90%以上が+評価でした。県からの「部活動ガイドライン」に沿って活動を行っっていますが,保護者の意見欄には,「もっと活動時間を確保してしてほしい」「もっと活発な活動をしてほしい」という意見がありました。現状では,冬場の下校時間は早く,平日は木曜日以外はほとんど活動できていません。国では,部活動の地域移行を進めているなか,本校では部活動も大切な教育活動の一環として捉えています。今後は教員の働き方も考慮しつつ,活動時間の確保も考え,外部人材も活用しながら活発な部活動を目指していきたいと思います。

<PDFの表記>
1 生徒集計表(前期回答との比較)
2 保護者集計表(前期回答との比較)
3 教師集計表(前期回答との比較)
4 生徒・保護者・教師回答比較グラフ
5 プラス評価・マイナス評価の集計表(生徒・保護者・教師)
  (プラス評価;1・2の合計  マイナス評価;3・4の合計)

PDFファイルはこちら
生徒集計表
ファイルサイズ:84KB
保護者集計表
ファイルサイズ:84KB
教師集計表
ファイルサイズ:87KB
プラス・マイナス評価集計表
ファイルサイズ:262KB
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忍野中学校
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