<アンケート項目>
1 学校生活は楽しい。
2 目標を持って学校生活を送っている。
3 学校は情報の適切な管理と発信に努めている。
4 地域の環境や人材を教育活動に活かしている。
5 本校の施設・設備は安全性が確保されている。
6 授業は分かりやすい。
7 先生は意欲的に授業に取り組めるよう工夫をしている。
8 相手の話を聞き,自分なりの考えを発表できる。
9 先生は学習面で公平に評価している。
10 計画的に家庭学習をしている。
11 あいさつは良くできている。
12 先生は相談ごとにていねいに応じてくれている。
13 先生は不登校やいじめなどの問題を解消しようとしている。
14 人としての生き方を考えることで,豊かな心が育っている。
15 先生はあなたことを理解してくれている。
16 環境美化に取り組んでいる。
17 委員会や学園祭などの生徒会活動は充実している。
18 部活動を積極的におこなっている。(外部活動でもよい)
19 あなたの家庭は行事に協力したり授業参観に参加してくれたりする。
20 先生は家庭や地域との連携を考えて交通指導や防災教育をおこなってくれる。
<今年度の分析と来年度の方向性>
(1)学校経営に関わっての設問について(No. 1~No. 5)
どの項目も,プラス評価に高い数値が出ています。3の「連絡や情報提供をていねいに行っている」の質問に対し,あるクラスでは,1(そう思う)と答えた生徒が20%近く増えたクラスもありました。その他,多くの項目でプラス評価が高くなっています。来年度も,教育活動などを分析・検証・改善し,確かな学力や豊かな心,健やかな体が育成できる学校経営(学年・学級経営)を目指していきます。しかし「学校が楽しくない・あまり楽しくない」「目標を持って学校生活を送っていない・あまり送っていない」と回答している生徒・保護者もいます。そこにも目を向け全員が役割と充実感が感じられる教育活動を実施していきます。
(2)教科指導に関わっての設問について(No. 6~No.10)
この項には課題であると指摘する項目が多くなっています。特に,8「自分なりの考えが発表できる」と10「家庭学習」についてはマイナス評価が高くなっています。自分なりの意見を持つという点について一昨年度より言語活動を取り入れた授業改善に取り組んでいます。授業の中でグループ活動等を積極的に取り入れ,ICT機器を活用する中で多くの意見を聞く場面を意図的に設定し,異なる意見を参考にして自分の考えを深めていくように取り組んでいます。社会構造が大きく変革する中,学習指導要領の全面実施を控え,こういった力は将来を生き抜くために生徒が身につけなければならない大切なものになると思います。しっかりと身につけていくためには,さらに時間が必要になってくると考えます。充実した学びのために様々な方法を活用する中で継続した取り組みをしていきますのでご理解をお願いします。
家庭学習ですが現在,本校では全学年で自主学習ノートの取り組みを実施しています。家庭での学習を,ノートを通じて学校でも見ています。ご家庭でも一度それを見て頂き,学校と共に生徒の学習を見守って頂きたいと思います。付け加えますが,これを毎日チェックする教師の労力は多大なものがあります。しかし,家庭学習の定着には優れた方法です。学校もがんばりますので,ご理解・ご協力と生徒への励ましをお願いいたします。
もう一つ気になることは,9「学習の公平な評価」です。マイナス評価が生徒で13%,保護者で12%という数値が出ています。学校では,公平・公正な評価を常に心掛け実施しています。しかし,そうでないと感じている実態があることを重く受け止め,評価に対する根拠などをていねいに説明を行うなど理解が深められるよう努力していきます。
(3)生徒指導に関わっての設問について(No. 11~No.15)
ここで注目するべきことは11「生徒のあいさつ」です。昨年度に比べ数字的には改善していますが,依然として課題として取り上げていくべき状況です。生徒会の活動や部活動,そして道徳の授業を重視し,向上するように努力していきます。同時に教師集団からも積極的にあいさつに取り組んでいくことや,来校者からの評価を生徒に還元することで自信を持たせるようにしていきます。
さらに,「不登校・いじめ」に関しては生徒の集計で21%のマイナス評価があります。そこに対し,今実施している,いじめのアンケート調査の実施の継続や二者懇談等を充実させ,すばやい実態を把握と問題解決に努めていきます。また,「生徒理解」については,生徒との対話の時間を確保する工夫を取り入れながら授業は勿論のこと,日常での会話・生活記録帳(デイリーライフ)・自主学習ノートでの担任とのやりとり等により信頼関係をさらに構築していくように努めていきます。
(4)特別活動に関わっての設問について(No. 16~No.20)
概ね良好と分析できます。本校のきれいな校舎と美しい中庭は,特筆できるものです。生徒が卒業しても誇れるように,これらを持続させていきたいと思っています。そのために美化活動には全校一丸となって力を入れていきます。また,生徒会活動も,本校の自治の力,明るい生徒同士の関係づくりの源になっています。これからも充実させると共に,さらにそれらを生かした防災教育や交通安全指導等にも力を入れていきます。このためには,地域・保護者との連携を欠かすことができません。是非ご協力をお願いいたします。